手塚雄二  一瞬と永遠のはざまで

2010年10月23日(土)~11月28日(日)
会場: そごう美術館
主催: そごう美術館、朝日新聞社、神奈川新聞社
2011年1月2日(日)~1月23日(日)
会場: 松坂屋美術館(松坂屋名古屋店 南館7階)
主催:松坂屋美術館、朝日新聞社

日本画の世界に新たな息吹を吹き込み続ける手塚雄二。本展は、30年以上にわたる画 業の中から大作約40点を絞り込み、手塚芸術の根底をなす美意識として5つのテーマをも うけ展覧いたします。新たな切り口で見せる手塚雄二の世界をご高覧ください。

寂-孤独な空気                   雅-伝統への挑戦 塊-無生物との対話
謐-音の無い世界で 燦-光の中で
この他に、細密な技巧が光る小品、および展覧会初公開となるデッサン類を加え、約70点を展覧いたします。

1953(昭和28)年、友禅染の絵付師である父親のもと、鎌倉に生まれる。
幼少期を東京で過ごし、1976(昭和51)年、東京藝術大学日本画専攻へ進学。同大学および大学院に おいて、故・平山郁夫に師事する。
1979(昭和54)年、第34回春の院展および再興第64回院展に初入選を果たしてからは受賞を重ね、1992 (平成4)年には39歳の若さで同人に推挙された。
一方で東京藝術大学では後進の育成に努め、2004(平成16)年には日本画教授に就任し、現在に至る。
現在日本美術院同人・理事、東京藝術大学教授

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    雅-伝統への挑戦
    「風神雷神」という伝統的なモチーフに果敢に挑戦し、特に《風雲風神》は再興第85回院展で内閣総理大臣賞を受賞。
    金箔や砂子など繊細で雅な装飾と、大胆な構成とが見事に結晶した作品です。

    1999_雷神雷雲(再興84回院展)-今井美術館蔵 (画像は部分です)
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    雅-伝統への挑戦
    「風神雷神」という伝統的なモチーフに果敢に挑戦し、特に《風雲風神》は再興第85回院展で内閣総理大臣賞を受賞。
    金箔や砂子など繊細で雅な装飾と、大胆な構成とが見事に結晶した作品です。

    2000_風雲風神(再興85回院展内閣総理大臣賞)-今井美術館蔵 (画像は部分です)
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    ブルックリンの雨 2010年
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    塊 かたまり - 無生物との対話
    石や壁、彫像など、手塚ならではの視点とテーマで描いた特色ある作品群。
    《嶺》(1990年)。《市民》(1991年)、《黒の壁》(1995年)、ほか
  • 2005
    きらめきの森 2005年
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    燦 さん - 光の中で
    溢れるような光の中で、色とりどりの色彩が競演する作品。
    《こもれびの坂》(1996年)、《きらめきの森》(2005年)、《晩夏》(2008年)、ほか
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    雨明 2010年
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    晩夏 2009年
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    寂-孤独な空気
    手塚作品最大の特徴とも言える、神秘的な気配を漂わせた静寂な世界を展開。 しんと張りつめた空気の中に、幽かに聞こえる波の音や羽ばたきを感じてください。

    朝霧 2008年
    写真撮影 Everett Kennedy Brown